何のために国語を勉強しているのか?
基本的なことですが、
改めて考えてもらいました。
意味を知らずに行動すれば、
そこには心が乗らず、
「こなす」作業になってしまう傾向があるからです。
聞いてみれば、受験のためとか、
将来働くときの・・・
とか色々と理由を述べてくれました。
どれも間違っていませんが、
共通しているのが「遠い」ことです。
利点が遠くにありすぎると、
実感がわかないので、
結局やる気に繋がらないということがあります。
国語の利点は、
今、私が質問したときに
子供たちが行ったことにあります。
「思考」です。
思考は必ず言語を伴って行われます。
言語なしでは思考はできません。
その思考を深いものにするためには、
言語がつながり合いながら
深みに入っていかなければなりません。
「うざ」「やば」「うま」「こわ」
など、単語で会話を済ませることが多くなる
自分が普段所属するコミュニティーでは
思考が深まるほどの会話ができないものですし、
いちいち深い話をすれば、それこそ「うざ」となります(^^;
だからこそ、
国語を通して思考を深める練習をするのです。
国語で扱う課題文を書く人は深い思考ができる人であることが多いです。
その思考のプロセスを文字を通して
追従することで、自分の思考も深みを増すという訓練ができます。
塾では物語だけでなく、説明文、随筆分、詩なども扱うので
広い分野で思考プロセスの追従体験ができます。
ただ、追従が本当にできているの?
というところで問題を解くことで確認作業をしているのです。
勘違いして文章を読んでいたり、
意味がわからなくてもさらっと読み飛ばすように
流していることもあるので
問題を解くことで自己確認ができるのです。
ただ、この自己確認すら適当になってしまうと
なかなか国語はできるようになりませんし
思考力も深まりを見せてくれません。
そのような場合はもっと根源的なところにある
「なぜ勉強しているの?」まで深堀していく必要があります。
塾でも深堀はしますが、
ぜひご家庭でも「そもそも勉強ってなんでやるの?」
という部分を会話を通して深堀してあげると
思考が深まりますのでおすすめです。
コツは「受験のため」といった安易な答えで終わりにしないことです。
なぜ受験が必要なの?とさらに深堀します。
良い大学に行くため。
なぜ良い大学に行かなければならないの?
どんどん深堀していくと、本質に近づいていきます。
ぜひ、試してみてください!