2019年8月29日木曜日

優しい先生が子供たちの依存心を高める



子供がちょっとでもわからないと
助けてしまう優しい先生がいます。


先生になったばかりの人にとっては
大切な資質だと思います。


でも、その優しさは一瞬の満足だけであることも多く、
また感謝されるだけに蜜の味だから危険です。


この優しさ一辺倒ではなく、
教師としては次のレベルに進む必要があります。



塾の先生だからと言って、
誰もがプロというわけではありません。


大学を卒業して、
特に厳しい研修を乗り越えてくることなく
教壇に立っている人もいます。


また個別指導や家庭教師などの指導でも、
キャリアが長くても
自分が受けてきた教育を繰り返しているだけの人もいます。



多様なテクニックをもたず、
子供や親にすぐに好かれたいがために
優しい指導だけで勝負する人もいます。



しかし、その優しさがかえって子供たちの依存心を
育ててしまっているということもあるのです。


子供たちが「わからない」と発するとき、
本当にわかっていないのか、
わかろうとしていないのか、
この違いを見極めることはとても難しいのです。


ちょっと読んでわからないからといって、
すぐに先生を頼ってしまうなら、
これから先も同じように考えることを放棄してしまう姿勢
育ててしまうのです。


でも、教えてもらった簡単な問題なら、
同じことを繰り返せばよいので次回は解くことができるでしょう。


しかし、それは、ロボットがプログラムを覚えたように
単純な作業をしているだけの状態と変わりはありません。


反復プリント学習にもロボット的な単純作業の弊害があります。
この話は別の機会に。


ちょっとわからないから「わからない」といっているとき、
どこまでわかっていて、
どこからがわかっていないのか、
ここまでわかっているなら、
あと少しのヒントだけでよいはずだ
という見切りができるのがプロの教師です。


優しくなんでもヒントを教えてあげたり、
解答を教えてあげることが指導というなら、
それなら映像授業でもいいはずです。
生身の人間が教えてあげる必要はなくなってきます。


高い授業料のところがその指導ができている
というわけではありません。


場所や人件費や広告費が
授業料に加算されているものです。



授業料の高さ=指導の質
ではないのです。



本当のプロの教師は、
優しさだけで子供たちや親に好かれようとはしません。


突き放すことが必要な場面では、
思い切ってその手段を選べるのがプロの教師です。


バンコクの学習塾TJブリッジでは、
このような意識をもって授業をしています。


受験塾ではありません。
人を育てている塾です。
バンコク学習塾TJブリッジ