子どもたちに「目的意識をもつ」
ということについて話をしました。
目的意識は行動に意味を与え、
やる気を高め、思考を助けてくれます。
ある20年前に中国人留学生のテレビを見ました。
中国では市長の子として裕福だった人が
一念発起し、日本への留学を決意する。
日本語0のところから、
日本語技能試験を経て、
明治大学に合格するところまでを追った
ドキュメンタリーでした。
手帳に米粒のような字でびっしりと
覚えるべき日本語が書かれていました。
中国では裕福に暮らせるのに、
日本では四畳半に初めて作る自炊料理を
鍋のまま食べていました。
電車の音がうるさく、
聞くたびに祖国を思い出し、
笑いたくなるような泣きたくなるような
心境だったそうです。
10時間以上も皿洗いのアルバイトをしながら
勉強も頑張る姿には胸を打たれるものがありました。
人は目的意識をもっていると
通常では考えられないほどの苦しい環境でも
頑張れるということです。
全ての行動において意味を見いだせるようになると
行動の質が変わっていきます。
算数であれば、式の1行1行に意味を見出す。
とりあえずという意識レベルで
わり算をしてしまわない。
必ず自分の書いた式の理由を自分で知り、
納得している必要があります。
だからこそ、間違えたときに
吸収力が変わってくるのです。
この意識が高まると人生が大きく変わるほどの
力があります。
TJブリッジの子どもたちには
目的意識を当たり前にもてる状態になってほしい
と思いながら指導していきます。