2017年9月28日木曜日

できないと言える権利がある人と無い人


子どもたちに伝えたことは、
「できない、無理という言葉を使う前に、
 自分はすべての手段を尽くしたかと問う」
ということです。


簡単にできない・無理
という言葉を発する子どもをよく目にします。

その言葉を発することで、
目の前の現実から目を背けよう
としている様子も伝わってきます。

でも、できない・無理という前に、
本当に自分は、できる限りの手立てを
自分に対して行ったのか?
ということを考えてほしいのです。

毎回、復習で同じような問題を出し、
私が採点するときは、
赤で解き方を書いています。

また、全体で答え合わせをするときは、
答えに至るプロセスを
完全に指導しています。

でも、わからない・無理だと
条件反射のように言葉にする子の中に、
復習をしている子は少ないものです。


メモをしていなかったり、
メモしたものを見返していない
ということもあります。

その状態を直視することなく、
安易にできない・無理という言葉で逃げる姿勢は、
勉強以外でも、
人生にとってマイナスに働きます。

仕事をすれば、
課題なんて山ほどあります。

暗記してきた知識では
どうしようもない。
黙っていれば、
誰かが教えてくれるわけでもない。

その度に、無理、できないと言っていては、
せっかく良い会社に入っても、
居場所はなくなってくるものです。

自分ができることがわからないのであれば、
先生や親でも聞けばいい。
それすらしないで、できないという言葉を
発して、自分で自信をなくすのは
もったいないことです。

ちょっとした心がけで、
目の前にある壁は
乗り越えることが可能です。

壁があることが問題なのではなく、
乗り越えようとしていない自分に問題がある。

そのことに気づくことが、
勉強のスタートです。


付け焼刃ではなく、
そのような根本を
育てていけたらと思っています。