2016年11月2日水曜日

社会で生きるためには問題解決能力を高める!

社会人になって必要な力の1つは
勉強ができるということだけではなく、
問題を粘り強く解決できる能力です。




一流大学の経歴をもっていても
言われたことしかできない人は
ある程度の位置で収まります。



むしろ、真面目一辺倒で煙たがられることも
多々あるものです。


社会から必要とされる人は
未知なる問題を解決する能力を
もっている人。


必要とされるからこそ
社会的な立場も上がっていくものです。



今、子どもたちの問題解決能力が低下しています。



それは公園一つとってみても
禁止事項が多過ぎて、
創意工夫の余地が狭すぎるからです。



集団でいるからこそ
どんな遊びならみんなが満足するか
という問いを解決する過程を通して
問題解決能力は成長していきます。



私たちが子どもの頃は
空き地があれば
創意工夫をして遊んだものでした。




外で遊べなくなるに従い
携帯ゲーム機器が発達してきました。



当然、子どもたちは
外でもそれをもって集まって遊ぶようになります。



ゲームというものは
楽しいものですが、
大人が遊び方を限定しています。



子どもたちの
創意工夫の余地はなく、
大人の組み込んだプログラム通りに
進んで行くことが中心になってしまいます。



ほとんど思考停止状態です。



また、通信機器の発達により、
ゲームであってもYOUTUBEで攻略動画をすぐ見るなど
じっくりわからないものに取り組む機会は減り続けています。



子どもたちに勉強を教えていて気になるのが、
「問い2がわかりません。」などという言葉が
国語の授業がはじまり
問題を解き始めて3分以内に聞こえることです。



課題文を読み、問題を考える。
3分で果たしてどこまで
筋道を立てて考えることができているのだろう?
と疑問を覚えるのです。



瞬間的な判断で
わからないと諦めてしまっている。



また、40字で答えよという問題があったとき、
「40字で答えよって書いてありますが、
 40字を見つければいいんですか?」


とか、
文章中の言葉を使って書きなさい
という問題があるとき、
「文章中の言葉を使って書きなさいということは、
 文章中から抜き出さないで少し変えてもいいんですか?」


など、
ちょっと考えればわかること、
また以前何回も大丈夫だと伝えたことを
確認してくる子が多くいるのです。



この原因も
問題解決能力の低下にあるのではないか
と感じています。



日頃からゲームをしていても
すぐに攻略法を学んで
次に進もうとします。



この流れが沁みこんでしまい、
答えがわからない問題は
すぐに聞けということになってしまうのです。


自分で問題を解決しようなんて気は
生まれてこないのです。



日頃から「耐える」経験が少ない環境にいる子どもたち。



だからこそ、わからない状態に耐えられず、
極度に嫌がるようになってしまう。



簡単なことでもいちいち確認をとらなければ
前に進めなくなってしまう。



ただ計算ができるだけでは
これからの社会では通用しなくなってきます。



勉強を通して、
わからないことに対する耐性を
つよめていくことが大切。



そのわからないに耐えて、
目の前にある問題を解決しようと頭から煙が出るほど
考えるからこそ
問題解決の能力が高まるんです。



わからないと瞬時に判断して
諦めていたら
いつまで経っても伸びない。



そのことを子どもたちに良く覚えておいて
もらいたいものです。